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2018-08

川魚講演会~アユを増やす今後の取り組み~

1 主催(共催):茨城県内水面漁業協同組合連合会
久慈川漁業協同組合
茨城県内水面水産試験場


2 日時:2010年8月21日(土) 13:30~16:00


3 場所:常陸大宮市大宮東部地区コミュニティセンター


4 開催趣旨(プログラムより抜粋)
 アユは茨城の川を代表する川魚です。漁業者は獲ったり釣ったりしてアユを利用し,地域の食生活に豊かな自然の恵みをもたらします。また,県内外からたくさんの釣り人が訪れてアユ釣りを楽しんでいます。豊かなアユ資源が引き継がれているのです。
 このような資源を未来へ引き継ぐためには何が必要なのか。今回,天然アユ保護・増殖策に関して,先進的な取り組みを推進している愛知県矢作川漁協より,新見氏を招き,漁協や釣り人の行っているさまざまな川仕事についてご紹介いただきます。
 茨城の川では何ができるのか,皆様と天然アユ資源を増やす今後の取り組みを展望したいと考えています。


5 参加者:約70名(漁協関係者,遊漁者など)
JOFI茨城4名出席
(海1513大畠一夫,海35657濱芳明,海1010齋藤亨,内5614鈴木好三)

川魚講演会2
《講演者》新見克也(にいみかつや)氏
矢作川漁協組合員。同漁協ホームページモニター釣師。矢作川天然アユ調査会副会長。天然アユを増やすため,さまざまな活動に奔走する漁協の若手リーダー。2090バリバスカップ全国大会7位の腕前。

【講演要旨】
これからの川づくり
~矢作川漁協と釣り人たちの取り組み~

 矢作川には近年まで,水力発電による水涸れ区間の問題があり,また,すでに7つのダムによって河川環境を壊されていた。矢作川漁協は,そうした問題解決の交渉の中で,安易に補償金に流されず河川環境のことを第一に考えて真面目に喧嘩する体質になり,河川行政や利水団体の意識の中で「やりたい放題やって文句ばかり言う団体」から「一生懸命に河川環境を守っている団体」へと格上げされていた。また,矢作川漁協は7つのダムによって長年被害を受けてきただけに,河川環境の包容力が限界に来ていることを知っており,平成の不漁の時代に入って,いち早く「天然アユ保護」の大切さを認識し始めていた。矢作川漁協が天然アユ保護路線に転換できた背景には,そうした漁協の体質がある。
 天然アユ保護路線への決定的な転換期は,漁協・農業用水・豊田市による第3セクター経営の「豊田市矢作川研究所」設立(平成6年)と,同研究所系の市民グループ「矢作川天然アユ調査会」の発足(同8年)だった。矢作川研究所と天然アユ調査会は平成8~9年の2年間で矢作川のアユの生態調査を一通り終え,「アユ資源を保全するための課題16項目」を報告した。漁協はこれを“今後の課題”とせず,すぐさま調査データをもとに河川関係団体(国・県・農業用水・水力発電)と協議をはじめ,課題解決の事業化に取り組んだ。この協議は河川関係団体の理解をさらに深め,解決が難しいと思われていた課題にも協力を得られるようになって,現在までに16項目の課題のほとんどが解決しようとしている。
 以上のように,漁協が天然アユを保護しようとするとき,「河川関係団体からの信用」と「科学調査の実施」は欠かせないものだろう。今回の講演では,16項目の課題の解決に向けた漁協の取組みや,天然アユ調査会による調査の内容についてもご紹介したい。
 矢作川漁協が取り組んでいる“民主化”の必要性についても3点話したい。
 1つめは「組織内の民主化」について。お金を払って種苗放流するのと違い,天然アユの保護には様々な面でたいへんな仕事量があるため,漁協の組織内分権を進めて仕事を分担することが必要になる。それによって理事会も活性化してくる。2つめは「対外的な民主化」について。これからの時代,河川の漁業組合は,経営面でも,天然アユ保護推進の面でも,組織の高齢化対策の面でも,一般遊漁者との共生が欠かせなくなる。そのためには一般遊漁者が漁協という組織に感じている「うさん臭さ」を払拭することが欠かせない。そのため矢作川漁協ではホームページを刷新し,徹底的な情報公開,最新で嘘のない釣果情報,釣り人への啓蒙活動などに力を入れ始めた。とくに「鮎モニター釣り師ブログ」では10人のモニターが“釣りジャーナリズムの精神”をもって実名で書いており,信頼と人気を得ている。
 3つめは「川の民主化」について。一般市民の川への関心を取り戻すことも漁協の役目だと思う(将来のお客さんを育てる意味でも)。矢作川では,市民グループ「矢作川水族館」による市民親子への啓蒙活動や,釣り人が市民を招いて鮎を食べて貰う「天然鮎感謝祭」が行われており,それらを漁協が後援している。また天然アユの一般市民への流通も模索しており,ホームページでのネット販売を開始したところだ。地元スーパーでの販売も検討している。

川魚講演会

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